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ぼっちの俺に彼女ができた話

  • Posted by: moe
  • 2012年5月 2日 18:24
  • 恋人

高校2年生の時の話

俺は友達とかまったくいなくてクラスでも浮いてて、休み時間はぽつんと読書してるか、寝てるかどっちかだったんだ。
まぁ、くだらないヤツラとつるむのは好きじゃないとかそういうオーラ出しつつ、本当は仲良く談笑しているみんながうらやましくてしょうがなかった。

俺の顔は、別にブサイクでもなく、体系もヒョロってるわけでもデブでもない。
見た目フツーどころか、黙っていれば、俺って実はカッコいい部類じゃないのか?
と、ナルシストな性格もあった。
だからますます、孤高な俺ってかっこいい、というアホな思いが強かった。

で、俺はクラスの代表委員を欠席裁判で押し付けられてたんだけど、その日はいつものようにメンドクサイと思いながら放課後の代表委員の集まりに出席しようとしていた。
同じく代表委員って女も1人いて(そいつを仮にA子とするんだけど)、A子がクラスの隅っこの方で、他の女友達とくっちゃべってたんで、努めてクールに

「そろそろ代表委員会始まるけど。」

って声をかけたんだ。

そしたらA子はこっちの顔も見向きもせずに

「ああ、わかったわかった。」

とか手でシッシッてジェスチャーして追い払うのでムカついたけど、そのまま教室を後にした。
後ろから、友達共がクスクスわらいながら

「いいの~?」
「平気平気。」

とか言ってるのが聞こえた。
俺にとっては、自分が笑われてるんじゃないかっていう不安もものすごくあった。

で、代表委員会に出て、ボーッと会議に参加していて居眠りしているうちにいつのまにか終わってたんだ。
だから俺は帰ろうとして、すでにみんな退出している化学室を出た。
(ちなみに、代表委員会はいつも化学室でやってる。)
そしたら、A子がいまさら教室に入ってきて

「もう終わっちゃった?wwww」

とかヘラヘラしながら俺のところに来た。

「おせーよ、もう帰る。」

ってものすごくクールに言い放って、A子の横をスタスタと通り過ぎようとしたら、A子が俺の腕をガッってつかんで

「ちょ、、ちょっとまってwwww」

とかニタニタしながら話しかけてくるんだ。

A子のスペックは、クラスでは、まぁ可愛いほうかな、でもちょっとヤンキー入ってるから、苦手だわ~と思ってるくらい。

とはいえ、化学室に二人っきりで、まともに目を見て話してて、腕とか触られてるのでものすごくドキドキしてた。
もちろん顔には出さなかったけど、鼻が膨らんでいなかったかどうか不安だった。
なんか、普段興味ないくせに

「今日の委員会はどうだった?」

とか聞いてきて

「寝てたからわかんない。」

って答えて、腕振り解いてさっさと帰ろうとした。
(というか、逃げようとした。 ドキドキしてて混乱してたから。)
そしたら、やっぱり腕つかまれて

「まぁまぁ、ねえねえ、1君って部活なにやってたっけ?」

とか

「中間テストもう来月だよね、勉強した?」

とかニタニタしながら雑談しようとしてくる。

うぜぇなという顔しながら

「帰宅部。」

とか

「してない。」

とかぶっきらぼうに単語で返答。
もちろん心の中ではドキドキしながら

「うわ~俺今A子と会話してる~。ドキドキどうしよう・・・。」

とかいっぱいいっぱいになってた。

A子は俺に会話を振りつつ、きょろきょろと窓の辺りとか見回してた。
最初はそれはきにならなかったけど、後で理由が分かった。
で、もう、俺多分今顔真っ赤かもしれないっていう緊張が極限に達したので

「もういい?俺帰る。」

って言って、教室を脱出したら、いきなり後ろから抱きつかれて

「1君付き合って下さい。」

とかA子に告られた。

もう頭の中が真っ白になってしまって、ただそれでも意地になって、外面はクールに取り繕わなきゃって思いが残っていて

「え、、何で、、?」

とか落ち着いてA子に語りかけてた。
後ろから抱きつかれた手をほどいて、A子に向き合ったらA子は真剣な顔で

「ずっと1君のことが好きでした!」

とか言うわけ。
もう心の中では

「やったー。彼女ができたー!」

という喜びと

「なんでA子が俺のことを・・・?なんかたくらんでる?」

という疑惑と

「女の子から告られた、どうしよう。」

という怯えが混じっていて、分け分からなくなって、つい

「え、、いや、、、いいよ(否定のアクセントで)、、、別に。」

と断ってしまった。
A子はそれでも

「もう彼女がいるの?」

と聞いてきて、

「いや、いないけど。」

と答えたら、

「なんで、私じゃダメ?」

と食い下がってきた。
俺はクールを装い

「ダメっていうか、付き合ってもしょーもないし。」

と答えると、涙目になりながらA子は

「友達からでいいから!」

と必死に懇願・・・。
このあたりで、100%冷静に考えてA子に告られるなんて願っても無いことで、付き合えるなら是非ともお付き合いしたい!と思ってたのにもかかわらず、それまでクールに断っていたものだから、いまさらOKとは言えず、

「面倒だから、、、」

と否定な言葉しか言えなかった俺。
心の中でものすごく泣いていた。

そしたらA子が下を向いて、

「チッ・・・。」

としたうちをした。
化学室は1階にあって、ベランダと校庭が繋がっているのだが、そのベランダの影から、さっきA子と談笑していた2人が教室に入ってきた。
B子とC子ということにする。
B子が

「ざんねんでした~~~~!」

とか笑いながらこっちに向かってくる。
A子が伸びをしながら

「あ~もう、、、むかつく~~。」

とか言ってる。
C子がA子の肩を叩きながら

「ほら、私の勝ちじゃん!」

すぐには理解できなかったけど、

「あ、これあれか、バツゲームか賭けか。」

と理解した。

「真面目に告白に答えなくてよかった~~~。」

と心の中で胸をなでおろした。

B子が

「ごめんね~、A子がアンタに告白したらOKもらえるかどうか賭けてたんだ~。」

とか嬉々として喋ってきて、A子も

「ごめんごめん、ウソだから、ウソ。つーか振るなよバーカ!」

とか笑ってる。
俺は

「じゃ、そういうことで。」

とか言って化学室を後にして帰った。
帰り道、悲しさとか悔しさはまったくなく、

「やっぱり人と接するのって怖いな~。」

とか思っていた。

でも、何故か翌日から、そのA、B、C子グループの輪に加わるようになってしまった。
よくわかんないけど、教室の移動の時に話しかけられたり、今日の昼飯の内容とか、昨日のテレビ見た?とか、休み時間に話をするようになった。
BはAより可愛い顔してるけど、Aよりヤンキー顔、Cはロリ系顔だけど性格きつそうだった。

もちろん俺も今までのスタンスは崩さず、積極的に会話に混じったりせず、話し掛けられたらクールに一言二言だけ返事。
女3人にまとわりつかれるクールな俺、っていうイメージで接していた。

で、とうとう昼飯をその3人と同じ机でする日も出てきた。
A・Bとは離れているけど、C子とは隣同士の席で、その3人は不定期なローテーションで各自の机に集まってメシを食う習性があり、C子の机でメシを食うときは、俺の机にぴったりとつなげて食べるようになってた。
ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ女3人が会話するのを、窓を見ながらパンを食う俺。
俺がちょくちょくいじられる、俺はクールに受け流す、3人がどっと笑う。
こんな構図。

ある日、代表委員の仕事で、各クラスの掲示板に資料を画鋲で貼る仕事があって、放課後、面倒くせーと思いながらそれをやることにした。
(タダ単に掲示物を貼るんじゃなくて、机とか乗っけて高いところで作業するんで、目立つから放課後にした。)
A子にも手伝わせたいところだけど、最近A子たちとしゃべりすぎて、こっちからたとえ事務的な用事でも話しかけたりすると

「おwwwこいつウチラの仲間になりたがってんのwwwテラなれなれしいwww」

とか思われると思い込んでしまっていた。
だから俺一人でやろうと思って、下校の時刻になって教室で本読んで皆が帰るのを待ってたら
何故かA・B・Cとかも一緒に残りだしてて

「1君もこのあとカラオケいかない?」

とかA子が誘ってきた。

「いや、パス、、、代表委員の仕事あるし。」

とお断りした。

そしたらC子が

「A子また振られてやんのwwwww2回目wwwww」

とか大爆笑。
B子もつられて

「A子ショックー!」

とか笑う。
A子がちょっとプルプルしながら

「今のはちがうでしょーーーが!www」

とか言ってる。
なんか、こういう雰囲気内心、キライじゃないっていうか大好き。
でも外面は無表情で「くだらね」って顔しながら

「というか、A子も手伝え。」

って言った。
結局A・B・Cの3人で掲示板貼りをやった。
この日から、4人で会話するときに、A子は1君に振られたA子、といういじられキャラになった。

で、しばらく4人でうだうだ過ごす日々があった。
昼飯は、俺がA・Bの席の方に行くことは絶対なかったんで、かならずC子の席でみんなでメシを食うようになった。
ある日、昼飯時で、どういう会話の流れでそうなったか覚えてないけど、A子がいつものように

「だから1君に振られるんだよ~~www」

とかC子にいじられた。
普段いじられるときは放課後とか、休み時間でも回りに人がいないときだったんだけど、その時は昼飯時で回りに人がいっぱいいて、しかもC子の声がでかいのと、その瞬間周りの会話がたまたま少なかったのがあって、ともかく、賭けとはいえ、A子が俺に振られたという事実がクラス内に伝わってしまった。

クラスがざわざわして、A子が、あわてて立ち上がって

「あ、いや冗談でよ?冗談で!」

とか弁解したけど、なんか2、3言言ったら

「まぁいいや別に・・・。」

とか席にまた座って昼飯を再開した。
C子も小声で手を立てて

「ゴメン!」

とか謝ってたけど、A子は

「きーつけろよなっ。」

とかいってその場はそれで終わった。

「A子にとっては、俺と変な仲になってるという噂になっても、別にどうでもいいんだろうな・・・。」

って思ってた。

そしたら、その日の放課後、同じクラスの男子2人から話しかけられた。

「なぁなぁ、昼休みのあの話本当?」

って。
何の話かわかってたけどワザと

「何の話?」

とか、言っちゃってた。

「A子を振ったって話だよ!」

とか

「どうやって告られたんだ?」

とか、要するに、ゴシップ好きな男子に絡まれて詳細教えろということだった。

全部真相を喋ってしまうとそれはとてもかっこ悪いことなので、ワザと含みを持たせた形で

「本当、冗談だって、あれは冗談。」

とか言ってかわそうとしたら

「でもお前最近Aと仲いいじゃん。」

って言うし

「振ったのになんで仲良くなるんだ。」

とか言うし

「あまり、、、こういうこと話したくないし、本当に冗談だから気にするな!」

ってスパっと切って、帰った。
その後もいろんなほかの男子にも喋りかけられた。
友達がまったくいなかった俺にとって、内心とっても嬉しかった。
とりあえず賭けで告られた真相は明かさなかった。

で、そういう男子たちも普段喋るようになった。
A・B・C子グループ達の時と同じように、俺からは積極的に喋りかけたりしないが、休み時間、俺に話しかけてくる男子が多くなってきた。
最初はA子とのなれそめ(?)ばっかりだったが、横で

「うっせーなー。1君はそういうのベラベラしゃべんねーよ!」

とかヤジを入れるA・B・C子達と男子の間に挟まれ、外面は

「うっとーしーなーよそでやれ・・・。」

という顔。
内心は

「うはwwww俺を取り合ってクラス間抗争wwwww」

という感じ。

そのうち、そこそこ勉強できた俺は(というか友達いないから、勉強位は真面目にやってた)、クラスの男子とかから、勉強教えてとか頼まれることも増えた。
A・B・C子以外の女子からも、話しかけられるようになった。

で冬休み明けになると、3年生に進級する際は受験する大学の目標学部別にクラス替えがあることがわかった。
で、俺とA子は別々のクラスに事になることもわかった。

内心俺はものすごく悲しかった、ショックだった。
せっかくクラスのみんなとも打ち解けられるようになったのに、そのきっかけを与えてくれたA子が別々のクラスになると思うと目の前が真っ暗になった。

だから、それが分かった後、A・B・C子といつもの談笑するときも、こういう時間を過ごせるのもあと2ヶ月たらずか、とさみしい気分でいっぱいだった。

バラバラになるのはA子とB子だけで、C子とはクラスが同じだし、一応しゃべれるクラスメイトも何人かは同じクラスだから、3年になったらまた一人ぼっち、というわけではなかったのに、でもどういうわけか、ものすごい喪失感があった。

何でだろうと、ずっと悩んだ結果分かったんだけど、やっぱりいつの間にか俺は、A子が本当に好きになっていたと気づいた。

なので、決意をした。
終業式が終わった後、告白しようと。

A子を誰もいない化学室に呼び出した。
もう心臓がバクバクで、事前に考えておいたセリフが出てこなかった。
A子は、

「どうした?」

と不安げな表情で、見つめてきて、そんなA子を目の前にして、何もしゃべれそうに無かった。
するとA子が

「いつもらしくないね、なんか緊張してない?」

って言った。

今まで表面は冷静さを装って、内心あたふたしてたんだけど、今日はいつの間にか、表面上もあたふたしてたみたいだった。

「ああ、もう、いいや。」

って思った。

「アホみたく一匹狼最高だぜ!って気取ってた昔の俺とは、変な意味で違うんだなー。」

となんか、冷静になれてしまった。
元々人としゃべるのが苦手だったこと、最初A子からドッキリで告られた時も、本当は嬉しかったこと、でも、どう接していいかわからなかったこと、A・B・C子としゃべるようになって、そういう性格が変われたこと、で、今はA子が素直に好きなんだと思えるようになったこと、ぜんぶぶっちゃけた。
たぶん必死に。

しばらく沈黙が続いて、A子が口を開いた。

「実は、あの告白は、本気だった。」

と。

俺に拒否られたので、B・C子に出てきてもらって、冗談ぽくふるまってもらったんだと。
後で、思いっきり泣いて、B・C子に慰めてもらったらしい。

そして最期に、

「私も好きです。」

と、改めてA子から言われた。

嬉しくて、でも、どうしていいかわからなくて、とりあえず、そっと肩に手を寄せてキスをしてしまった。
本当に、なんでそんな行動をとったか分からないけど、とにかく、どうしていいかわからなかった。

唇を離すと、A子から

「なんで、そんなに無表情でキスできんの?性格変わってないじゃんww」

って笑われた。
俺も笑った。
で、泣いた。

A子も泣いて慰めてもらった。
あとは、二人で手をつないで、一緒に帰った。

あれから時間がたった今でも、楽しく過ごしてる時間にも関わらずツーンとした表情をしてると、
その頃の話を持ち出して

「ほらまたクール(笑)になってるww」

と指摘される。

以上で終わりです。

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